休憩を取らないことは美徳ではない。むしろ迷惑です。
休憩なんか俺はいらない。バリバリ働いてやるぜ!
それ、自分は熱心なことをアピールしているのかもしれませんが、周囲に多大な迷惑が掛かっている事を知っていますか?
え?休憩時間にも仕事をすれば作業も進むし、会社としては助かるんじゃないの?
昔は休憩を取らずにバリバリ仕事をする人が評価される時代もありましたが、今は決してそんなことありません。むしろ評価を下げる行為です。
会社の業種やルールによっては様々取り方がありますが、休憩がない職場はまずないと思います。むしろ、無い職場はかなりヤバい会社ですかね….
休憩は必ず取るものだと考える人が多いかとは思いますが、実際には休憩は取らなくていいと思っている人や、休憩を取るくらいなら仕事をしろと考える人もまだまだいらっしゃるのが現状です。
特に若い人やバブル時代を生きてきた体育会系の間で差が生まれやすいのが、この休憩の取り方についてです。
今回はこの休憩を取ることについてお伝えしていきます。
休憩は必ず取ってください
あなたがもし休憩時間になっても仕事を続けているようであれば、絶対に止めて下さい。休憩を取らないのは絶対にNGですし、周りにも会社にも迷惑が掛かっています。
勿論、仕事の状況やクレーム、納期などによって、やむを得ず休憩を取れないことがあることはあります。
実際に自分もクレーム対応で何時間も拘束されたことがありますので....
ただ、やむを得ない理由が無いにも関わらず、恒久的に休憩を取っていないのであれば、それは周囲と会社に大きな損害を与えています。
休憩を取らないといけない理由
休憩を取るも取らないも個人の自由だろと思われる方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
雇われている以上、仕事をするのが義務であるように、休憩を取ることも義務の一つです。
休憩を取った方が仕事の効率が上がる
そもそも、なぜ休憩を必要があるのかというと、休憩を取ることによって仕事の効率がより良くなるからです。
個人差はあるのかもしれませんが、仕事に集中し続けている人よりも、休憩をしっかりと取った人の方が、生産性が向上する傾向にあります。
会社としては生産性が上がることは、とても喜ばしい事ですし、何よりもずっと仕事を続けるのは身体や精神的にも良くないです。
周りの人が休憩に行きにくくなって迷惑
これが休憩を取らない事の最大のデメリットですね。
仕事が大好きで、休憩を取ることによって生産性が下がるという方にとっては、たしかに休憩が不要ですが、殆どの人は休憩を取りたいんです!
取りたい人は好きに取ればいいじゃないかと思うかもしれませんが、それは社会人として失格な行為です。
あなたがもし社歴も長く、部下を持つ立場なのであれば、尚更休憩に出ないといけません。
なぜなら、上司や先輩の立場である人が休憩に出てくれないと、下の人達は、自分達だけ休憩に出てよいのかと罪悪感を感じてしまい、休憩に入りにくくなってしまいます。
休憩を取らなかったことで起こりえる現象
自分が責任者の立場で働いていた時、休憩に入れない事が何度か続いたことがあります。
心の中では休憩に行きたくてしょうがなかったです...
その時に起きた現象をいくつか紹介したいと思います。
休憩時間になっても部下が休憩に行かなくなる
自分がクレーム対応や、上司からの急な指示で休憩に入らなかった時、部下には気にせず休憩に入って貰って構わなかったのですが、自分が電話を終えるまで誰一人休憩に行く人がいなかったことがあります。
なぜ休憩に入らなかったのかを聞くと、何人かは仕事の切りが悪いので言っていましたが、何人かは休憩に行きにくかったとのこと。
私は特に部下に厳しい方ではなく、むしろ休憩時間になったら気にせず取ってよいと言っていたにも関わらずこのようなことが起きてしまいました。
つまり、休憩に行かないという行為は、自分以外にも影響が出てしまいますし、自分の下にあたる人にはより大きな影響を与えてしまうという事です。
周囲からの評価が下がる
以前自分の同僚で、休憩時間になっても熱心仕事を続けている人がいて、休憩を取らないのかと聞いても大丈夫だとしか言わない人がいました。
その人は、上司や役職のある人たちが休憩を取っていても、職場に残って仕事をしていたので、自分は仕事を頑張っているアピールをしているのではないかと不快な印象を持っていました。
後日、上司と一緒に休憩に行った際に、その同僚の話が上がった時に言われていた言葉は「仕事の効率が悪い」でした。
一昔前の時代であれば、がむしゃらに働くことが美徳とされたかもしれませんが、今の時代では、休憩を取らずに頑張っていたとしても、周りからの評価は逆に悪くなっているのです。
どうしても休憩が取れない場合
冒頭で説明したように、仕事の状況で休憩時間になっても取ることができない場合はあるかと思います。
ですが、休憩を取らないことに慣れてしまっていたり、周りの人が取らないから自分も休憩を取らないのは異常であると考えたほうがいいです。
仕事が多すぎて休憩を取れない
仕事が多くて休憩に行く時間がないのであれば、一度上司に相談をしましょう。
休憩中に無理に仕事を進めたとしても、ミスやトラブルの原因になる可能性もありますし、仕事のクオリティも落ちてしまい、結果として上からの評価を落とす事にも繋がります。
会社としても休憩を取らせないことは出来ないので、何かしらの働きかけをしてもらえる筈です。
周りの上司や先輩も休憩に行っていない
ハッキリと言いますが、そんな会社は異常です。
そもそも、誰も休憩に行っていないのであれば上司から働きかけて、休憩に出るよう声掛けを行ったり、休憩に出ることができない原因を解消するのが普通です。もし、休憩に出られないことを黙認しているのであれば法律違反になります。
心と体が病んでしまう前に、転職することをお勧めします。
それでも休憩なんかいらないという方
誰にも知られずにヒッソリと仕事をして下さい。会社は休憩中に仕事をすることを黙認することは違法になるので出来ないですし、周囲の人は不快な思いをします。
まとめ:休憩は取った方がよい
休憩を取らないことで得られるメリットが僅かにあったとしても、取らない事のデメリットは個人だけでなく周囲にまで及びます。
あなたが休憩を取らないことで、周りの部下や後輩までが休憩を取りにくくなる事だけは絶対に避けるべきですので、決められた時間にしっかりと休憩を取るタスク管理、仕事の都合で出れない場合には時間をズラして取る、周囲への配慮を必ず行うようにしましょう。