歯周病対策は大人のマナー
実は歯周病による歯茎の変色や、口臭って実は他人も敏感に気付きやすいんですよ！印象を悪くしない為にも日頃のケアはとても大切です。
歯周病はアナタの印象を悪くする
歯周病になると、虫歯になりやすかったり、歯茎から出血しやすくなるなどのデメリットは有名です。
ただ、それらの症状よりも普段の生活の中で一番デメリットとなるのが、印象が悪くなることです。
周りが引くほどの口臭
歯周病による口臭はとにかく臭いです！
どんな臭いかというと、以下のような臭いが歯周病の代表となります。
どれも嗅ぎたくない臭いですね....
・腐ったタマネギのような臭い
歯周病の口臭の中でも一番代表的な臭いで、揮発性硫黄化合物である「メチルメルカプタン」が原因の臭いです。
メチルメルカプタンはとても毒性が強い為、口臭が臭くなってしまう原因以外にも、歯周病そのものを悪化させる要因の一つとしても考えられています。
また、メチルメルカプタンはオナラにも含まれている物質ですので、臭いが臭くなるのは当然ですし、オナラと同様に、他人に臭いを気付かれやすいとも言えます。
・生ゴミのような臭い
歯周病による口臭は、生ゴミが腐ったような臭いがする場合もあります。
揮発性硫黄化合物である「ジメルサルファイド」も、歯周病の口臭の原因としてあげられます。
ジメルサルファイドによる口臭は、実は歯周病だけでなく、消化器や肝臓の疾患でも発生することもあります。
虫歯や歯周病無いという方は、全身疾患の可能性も考えられますので注意が必要です。
ジメルサルファイドは、いわゆる「磯の香り」のもとになっている成分ですので、独特な生臭い臭いが特徴です。
・腐った卵のような臭い
歯周病の口臭の原因として二番目に多いのが、揮発性硫黄化合物である「硫化水素」から発生する臭いです。
硫化水素は卵が腐敗した時にも発生する物質ですので、誰もが不快感を感じる臭いであるといえます。
歯周病によって発生しやすくなった歯垢が臭いの原因となる場合が多いですが、硫化水素は舌苔という舌の汚れでも発生しやすい為、本人も相手も不快感が強い臭いです。
くすんだ色の歯茎はフレッシュさが無い
健康な歯茎の色は「薄いピンク色」となっています。
歯茎にも張りが合って、顔の印象も若々しく見えてくれます。
しかし、歯周病に歯茎が炎症すると、赤や赤紫に変色してしまいます。
さらにそのまま放置してしまうと、歯茎が下がり、歯の根元に付着した黒い歯石によって歯茎が黒く見えてしまうこともあります。
歯茎の色がくすんでいると、せっかくの笑顔も暗い印象になってしまったり、表情がヒドイ場合には不気味な印象を与えてしまうこともあります。
歯周病の原因は適切は歯磨きができていないから
歯肉炎･歯周炎など、いわゆる歯周病の直接的な原因は、歯磨きによって歯垢(プラーク)を落とし切れていないからです。
歯垢(プラーク)は生きた細菌の塊ですので、酸素の少ない歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)に潜んでいます。
歯垢(プラーク)の発生する毒素によって、歯茎が炎症してしまうことが歯周病に繋がってきます。
歯磨きが適切に出来ていない理由
歯磨きは普段からしっかりしているという方でも、歯周病になる方はたくさんいます。
その方は共通して、以下のようなことが上げられます。
・泡が立ちすぎていて、歯をしっかり磨けていな
・清涼感で磨けた気になっている
泡が立っているのは磨けている訳ではない
歯磨きをしている時によく勘違いしてしまいがちですが、市販で発売されている歯磨き粉の多くには発泡剤が含まれていますので、口の中で泡が発生しやすいです。
泡で歯垢を落としているわけではないので、しっかりとブラシで落としてあげる必要があるのですが、泡が多すぎて歯垢の磨き残しに気付かなくなってしまいます。
清潔感で磨けた気になっている
市販の歯磨き粉には、ミントなどの清涼剤が多く添加されています。
歯の歯垢をしっかり落とせていなくても、ある程度の清涼感が得られてしまうので、歯磨きに時間を掛けなくても、しっかり磨いたと勘違いしてしまっています。
発泡性やミント系の清涼感の高い歯磨き粉は勘違いしやすい
上記で説明したように、発泡性や清涼感の高すぎる歯磨き粉では、歯をしっかりと磨けた気になってしまいがちですので、意識をして磨かないと、歯垢を全て落とし切ることは難しいです。
お子様や、面倒くさがりな方は、発泡性や清涼感が少ない歯磨き粉で丁寧に磨いてあげた方が、適切な歯磨きがしやすくなります。
